おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

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おすすめインデックスファンドを比較 新興国編【過去記事2018年10月】

この記事のデータは2018年10月のものです。最新のデータはこちらをご覧ください。

www.ontsuji.net

将来の成長が期待される新興国。どこに投資したら良いか分からない。あまりお金をかけたくない。そんな私たちには新興国を投資対象とするインデックスファンドをコツコツ積み立てるのが第一歩だと思います。

ここでは新興国に投資するインデックスファンドのポートフォリオ、コスト、パフォーマンスの最新データを掲載します。

 

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以下のインデックスファンドを対象にしました。

・emaxis slim新興国株式インデックス
・ニッセイ新興国株式インデックス
・たわらノーロード 新興国株式
・楽天・新興国株式インデックス(楽天VWO)
・SBI・新興国株式インデックス

 

純資産、実質コスト eMAXIS Slimが圧倒 ニッセイ、SBIは対抗できるか

まずは純資産と実質コストの比較です。

純資産が少ないとファンドの運営が苦しくなって繰り上げ償還されるリスクがあります。実質コストはファンドの運営に必要な年間コストです。新興国株式型のインデックスファンドのコストは先進国株式型より高めです。できるだけ低コストのファンドを選びたいですね。

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 純資産、実質コストともに「eMAXIS Slim新興国株式」の独壇場です。

ただし、「ニッセイ新興国株式」と「SBI・新興国株式」はまだ第1期の運用報告書が発行されておらず、実質コストがどうなるか分かりません。ニッセイとSBIの実質コストがどうなるかで今後の状況も変わるでしょう。

特に「SBI・新興国株式」は信託報酬は最安値なので要注目です。

 

最新ポートフォリオ

今回取り上げたファンドは採用指数が異なります。

 

◇MSCIエマージング・マーケット・インデックス

 ・emaxis slim新興国株式インデックス
 ・ニッセイ新興国株式インデックス
 ・たわらノーロード 新興国株式

◇FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス

 ・楽天・新興国株式インデックス(楽天VWO)

◇FTSEエマージング・インデックス

 ・SBI・新興国株式インデックス

 

大まかな違いは次のようになります。

・MSCIエマージングには韓国が含まれます。FTSEエマージングには含まれません。

・FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップには小型株が含まれます。FTSEエマージングには含まれません。

 

なお、楽天・新興国株式インデックスはバンガード社のETFである「VWO」をSBI・新興国株式インデックスはチャールズ・シュワブ社の「シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティETF(SCHE)」を買い付けるファンドです。

 

ここでは「MSCIエマージング・インデックス」「FTSEエマージング・インデックス」「VWO」の最新ポートフォリオを見ていきます。

MSCIエマージング・インデックスは同じ指数を採用している「iShares MSCI Emerging Markets ETF」のデータを使っています。

投資対象国・地域の比率

MSCIエマージング  (2018.11.21)

MSCIエマージングの投資対象国は以下の24ヵ国です。

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上位10ヵ国の比率です。

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中国、韓国、台湾の東アジアで過半数を占めるのが特徴です。

 

FTSEエマージング  (2018.10.31)

SBI・新興国株式の採用指数であるFTSEエマージングの投資対象国は以下の23ヵ国です。MSCIエマージングから韓国が抜けただけです。

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上位10ヵ国の比率です。

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 韓国が抜けたので東アジアの比率がMSCIエマージングより小さいです。

VWO(2018.10.31)

VWOの投資対象国はFTSEエマージングの23ヵ国と同じです。

上位10ヵ国の比率を見てみます。

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VWOのデータではタイがロシアを上回っています。

上位10銘柄

組入銘柄のTOP10を掲載します。

MSCIエマージング  (2018.11.21)
順位 銘柄 %
1 テンセント 4.36 中国
2 サムスン電子 3.7 韓国
3 台湾セミコンダクター 3.61 台湾
4 アリババ 3.57 中国
5 ナスパーズ 1.77 南アフリカ
6 中国建設銀行 1.64 中国
7 チャイナモバイル 1.22 中国
8 バイドゥ 1.05 中国
9 中国平安保険 1.02 中国
10 中国工商銀行(ICBC) 0.98 中国

MSCIエマージングは2位にサムスン電子が入ります。殆ど中国企業ですね。

FTSEエマージング  (2018.10.31)
順位 銘柄 %
1 テンセント 4.72 中国
2 台湾セミコンダクター 4.41 台湾
3 アリババ 3.77 中国
4 ナスパーズ 1.82 南アフリカ
5 中国建設銀行 1.72 中国
6 ヴァーレ 1.29 南アフリカ
7 中国工商銀行(ICBC) 1.28 中国
8 バイドゥ 1.28 中国
9 チャイナモバイル 1.2 中国
10 中国平安保険 1.14 中国

FTSEエマージングは韓国が含まれないのでサムスンが抜けます。

代わりに南アフリカの ヴァーレという資源開発企業が入ります。鉄鉱石が主力です。

VWO(2018.10.31)
順位 銘柄 %
1 テンセント 4.1 中国
2 台湾セミコンダクター 3.8 台湾
3 アリババ 3.1 中国
4 ナスパーズ 1.6 南アフリカ
5 中国建設銀行 1.5 中国
6 中国工商銀行(ICBC) 1.2 中国
7 ペトロブラス 1.1 ブラジル
8 ヴァーレ 1.1 南アフリカ
9 バイドゥ 1.1 中国
10 中国平安保険 1.1 中国

VWOにはペトロブラスというブラジルの石油会社が7位に入っていました。

 

パフォーマンス比較(2018.10.31)

 パフォーマンスを比較します。採用指数による違いはあるのでしょうか。

比較のために米国のみに投資する「楽天・全米株式インデックスファンド」と世界中に投資する「楽天・全世界株式インデックスファンド」も載せておきます。

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新興国は今年は絶不調です。

その中での比較も哀しいものがありますが、過去1年のパフォーマンスではMSCIエマージングを指数とするファンドより、韓国が含まれないFTSEエマージングを指数とする楽天VWOとSBI新・興国株式の方がパフォーマンスが良いようです。

 

月次資金流出入額(2018.10.31) eMAXIS Slimの独壇場

最後に各ファンドの人気を示す月次資金流出入額を見ておきます。

◆eMAXIS Slim新興国株式

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◆ニッセイ新興国株式

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◆たわらノーロード新興国株式

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◆楽天・新興国株式

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◆SBI・新興国株式

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10月はeMAXIS Slim新興国株式だけ10億円以上の金額が流入しています。他は良くても1~2億円なので、かなりの差がついていますね。

特に楽天VWOは実質コストが高かったせいか資金流入が減ってます。

 

まとめ

新興国型のインデックスファンドでは「eMAXIS Slim新興国」が圧倒的な人気です。

ですが、まだ実質コストが発表されていない「SBI・新興国株式インデックス」は要注目だと思います。eMAXIS Slimのコストを下回れば人気が出る可能性もあるでしょう。

 

ちなみに「iFree新興国株式」も掲載しようと思ったのですが、iFreeは「FTSE RAFI エマージング インデックス」というスマートβ指数を採用しているので比較しづらく、掲載しないことにしました。

機会があれば別の記事で書きたいです。今年はiFree新興国株式の方がこの記事に掲載しているファンドよりパフォーマンスがいいんですよね。

 

低調な状態が続く新興国ですが、中国やインドは将来的にはアメリカのGDPを追い抜くとの予想もありますし、今のうちに積み立てておけば、将来の利益が膨らむ可能性もあります。

新興国のインデックスファンドのデータを追いかけていけば、先進国と比べて調子がよいのか、新興国の中でもどの国が調子が良いのか、といったことが分かるかもしれません。

個人的にも新興国株式のパフォーマンスは気になるので、この記録も随時更新していきたいです。

 

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