おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

eMAXIS Slim米国株式より楽天・全米株式(楽天VTI)を押したい理由

 アメリカの株式に投資する「楽天・全米株式インデックスファンド(楽天VTI)」と「eMAXIS Slim米国株式」。どちらが優れているファンドなのか良く比較されがちです。

先日発表された楽天VTIの実質コストが約0.3%と期待より少し高かったこともあり、「楽天VTIよりeMAXIS Slim米国株式の方が良いかな?」と思う時もあります。

だけど私は楽天VTIを押していきたい。コスト以外の面でVTIの方が好みだからです。

 

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eMAXIS Slim米国株式と楽天VTIを実質コストだけでは比較できない

「eMAXIS Slim米国株式の方が楽天VTIより実質コストは低くなるはず。それならeMAXIS Slim米国株式の方が買いでしょ」

と考えることもあります。

この2つのファンドの採用指数が同じものであれば、有無を言わさず"Yes"です。

例えば、同じMSCI Kokusaiを採用指数とする「eMAXIS Slim先進国株式」と「ニッセイ外国株式」であれば実質コストが小さい方を選ぶべきです。

インデックスファンドである以上、採用指数が同じなら株価の値動きはほぼ同じ。後は運用コストの差で勝負するしかないですから。

 

しかし、「楽天VTI」と 「eMAXIS Slim米国株式」はこのケースには当てはまりません。採用指数が違いますからね。

ご存知の通り「楽天VTI」はバンガード社のETFであるVTIを買い付けるファンド。「eMAXIS Slim米国株式」はS&P500をベンチマークとするインデックスファンドです。

私たちは実質コストの前に考えなければなりません。

VTIとS&P500。自分にとってどちらが魅力的なのか?それとも大差ないのか?ということを。

VTIとS&P500の成績に違いはあるのか

S&P500とVTIはアメリカの株式で構成されることは同じでも、その範囲が全く異なります。

「eMAXIS Slim米国株式」のベンチマークであるS&P500はアメリカの大型・中型株の500銘柄で構成されます。

これに対してVTIは小型株を含む3600程度の銘柄で構成されます。

S&P500はアメリカの株式時価総額の75%を占めるのに対してVTIは99%、アメリカの株式ほぼ全てをカバーします。

S&P500はベテランや優等生を選抜した指数。VTIは期待のホープも含めた「オール・アメリカ」といった感じでしょうか。

 

 ではVTIとS&P500で成績に差はあるのでしょうか?

 

■VTIとS&P500 5年チャート

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過去5年のVTIとS&P500のチャートです。赤色がVTI。青色がS&P500です。

変わらないのかい。。むしろS&P500の方が少し良く見える。

 

もっと長期のチャートを見てみましょう。インデックス投資は長期投資が基本ですし。

■VTIとS&P500 長期チャート  

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2001年からのチャートです。VTIが+140.51%。S&P500が+115.19%。

VTIがS&P500を25%アウトパフォームしています。年間に直すと1.5%程度ですね。

長期ではVTIの方が成績が良いです。2009年のリーマンショックからの回復はVTIの方が早い。

これが将来も繰り返される保証はないですが、過去の実績があることは確かなので、このパフォーマンスの差を考慮に入れてもいいかなと思いました。

VTIは小型株の上昇の恩恵を受ける

長期チャートで見るとVTIの成績が良いのは小型株の株価上昇を取りこめるからでしょう。VTIの10%は小型株です。小型株は景気が良いときは大型株よりはるかに上昇します。

小型株に投資するETF 「iShares Core S&P Small-Cap ETF (IJR)」とS&P500を比較してみます。

■IJRとS&P500 長期チャート

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濃い赤色が「iShares Core S&P Small-Cap ETF (IJR)」です。

長期で見ると凄い。約20年でS&P500を圧倒しています。

VTIはこの小型株の上昇効果をパフォーマンスに取り込むことができます。

小型株は下げるときは下落幅も大きいので一長一短ですが、VTIに占める割合は10%程度なのでリスクは分散できるでしょう。

 

一方でS&P500に小型株が入ってくることは無いので、この小型株効果は得られません。

長期で見たとき、小型株上昇の恩恵を受ける可能性があるVTIの方が私には魅力的に映りました。

例えば今の小型株に将来のAmazon,Googleのような企業があるかもしれません。「楽天VTI」であればその企業の株価上昇の恩恵を最初から受けられます。

「eMAXIS Slim米国株式」ではその企業がS&P500に採用されてからでないと恩恵を受けることができません。

S&P500には銘柄入れ替えがある

「eMAXIS Slim米国株式」が長期的に見ると少し不利と思える点にS&P500の銘柄入れ替えがあります。

S&P500は年に1回、構成銘柄を入れ替えます。今年もMSCI社が入り、CSRAと言う会社が除外されました。

銘柄入れ替えが発生するとインデックスファンドは除外された銘柄を売却して、新しく入った銘柄を購入する必要があります。

S&P500から除外された銘柄は株価が下がるので、ファンドは安い価格で売ることになります。逆にS&P500に新しく入る銘柄は株価が一時的に上昇しますから、ファンドは本来の価値より高い株価で買わねばなりません。

この銘柄入れ替えに伴う株式の売買を長期的に繰り返せば投資効率が下がると言われています。

「eMAXIS Slim米国株式」にはこの銘柄入れ替えが毎年発生しますが、楽天VTIには殆ど発生しないでしょう。元々全米の99%の株式で構成されているのですから。これも楽天VTIを選択したい理由の一つです。

まとめ~コスト差より別の要因で選びたい

私は長期的に見ればVTIの方がパフォーマンスが良くなるのでは?と言う理由で楽天VTIを積み立てています。希望的観測が多分に含まれているので何のあてにもなりませんが。

逆に「S&P500は優良企業のみで構成されている。だからVTIより安定している。」

という意見もあると思います。どちらの意見も間違いではないと思います。

 

どちらにしても、「eMAXIS Slim米国株式」と「楽天VTI」の実質コストはそこまで大差はつかないと予想しています。せいぜい0.1%以内の差に収まるのではないでしょうか。

10年、20年という長期で見れば、コスト差よりは別の要因で投資成績に差がつくんじゃないかな~というのが感想です。

 

僅かなコスト差にこだわるよりは「小型株も含むVTI」と「優良株だけで構成するS&P500」。どちらに期待や安定感を感じるかで選びたいと言うのが感想です。

 私は長期的なVTIのパフォーマンスを期待して楽天VTIを選びました。

 

関連記事です。

eMAXIS Slim米国株式、楽天VTIについてまとめた記事です。

 

 

eMAXIS Slim米国株式と楽天VTIのパフォーマンス比較はこちらの記事で掲載しています。毎月更新が目標。

 

 

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