おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 楽天VTに強敵現る

(2018.12 データを更新しました)

eMAXIS Slimシリーズから10月31日に『eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 』が販売されました。

楽天VT(楽天・全世界株式)と投資範囲が重なりますが、楽天VTの実質コストを考えるとeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) の方が人気になる可能性があります。

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それにしても既に「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」を販売していたeMAXIS Slimシリーズ。

今さらこの商品を出してきたのは何故でしょう。まるで楽天VTを狙い撃ったような気がしてしまう。。

 

 

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のポートフォリオ

「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」のベンチマークは「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」です。

日本を含む全世界の株式時価総額の上位85%の銘柄で構成されます。これ一本に投資すれば世界中に分散投資できます。

 

 ACWIは23ヵ国の先進国と24ヵ国の新興国の株式で構成されます。

【先進国】

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【新興国】

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上位の国別比率です。同じACWIを指数とする「iShares MSCI ACWI ETF」データを用いています。

■ACWIの上位国別比率 (2018年11月)

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米国が半分以上です。2位は日本。中国もベスト5に入っています。

次に組入比率上位の銘柄を見てみます。

■上位10銘柄(2018.10.31)

銘柄名 保有比率(%)
Apple アメリカ 1.96
Microsoft アメリカ 1.84
Amazon アメリカ 1.56
Jhonson&Johnson アメリカ 1.02
JPモルガン アメリカ 0.87
Facebook アメリカ 0.87
ALPHABET C(Google) アメリカ 0.77
エクソンモービル アメリカ 0.76
ALPHABET A(Google) アメリカ 0.74
バンクオブアメリカ アメリカ 0.72

2018年10月31日時点のデータです。全てアメリカの企業ですね。

ALPHABETはGoogleの持ち株会社です。議決権のある株と無い株で、クラスA、クラスCの2種類の株があります。

 

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)を買えばこれらの銘柄や国、全てに分散投資可能です。全世界に投資できるという点では楽天VTと全く同じです。

 

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と楽天VTの違い

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と楽天VTの違いは採用している指数です。

楽天VTの大本であるバンガード社のVT(Vanguard Total World Stock ETF)が採用する指数は「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」で世界40ヵ国の銘柄で構成されています。

こちらは小型株も含まれるので、全世界の株式時価総額の97%程度の銘柄が含まれます。つまり楽天VTの方が幅広く分散されることになります。

 

では、楽天VTの方が良いかというとそんなことは無さそうです。

次のグラフはVTと「iShares MSCI ACWI ETF」の10年間チャートです。

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赤いグラフがeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のベンチマークであるACWI、青いグラフがVTです。殆ど重なっています。

どちらも上位銘柄は同じものになるので当然と言えば当然でしょうか。

ここまで幅広く分散させると小型株の有無はパフォーマンスに影響を及ぼさないようですね。

 

楽天VTとの優劣は実質コストで決まる

株価のパフォーマンスに大差が無いなら、インデックスファンドはコストの差で優劣が決まってしまいます。

そして、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は他のSlimシリーズ同様に低コストが売りです。

 

楽天VTの信託報酬は0.1296%+VTの経費である0.10%で、合計0.2296%です。

一方で、eMAXIS Slimの信託報酬は年0.15336%とSlimの方が低コストです。

さらに問題となるのが実質コストです。

 

既に発表されている楽天VTの実質コストは約0.487%と思っていたより高い結果となりました。

 eMAXIS Slimの実質コストがこれを下回るのであれば、楽天VTより人気が出る可能性が高いです。

 

そして、eMAXIS Slimシリーズには低コストを実現してきた実績があります。

 

eMAXIS Slimシリーズは過去から実績ある巨額な資産を持つマザーファンドを使って運用することで低コスト化を実現しています。

これはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)でも同様です。

 

■eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の運用

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eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は3つのマザーファンドで運用されます。

「外国株式インデックスマザーファンド」

「新興国株式マザーファンド」

「日本株式インデックスマザーファンド」

全て従来のeMAXISシリーズから運用を行っている豊富な資産を持つマザーファンドです。

 

これらのマザーファンドを使っているeMAXIS Slimシリーズの実質コストは軒並み低コストであることが既に報告されています。

  • eMAXIS Slim先進国株式・・・実質コストは信託報酬の1.5倍
  • eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)・・・実質コストは信託報酬の1.03倍
  • eMAXIS Slim新興国株式・・・実質コストは信託報酬の1.7倍

これを見ると、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の実質コストは高くても信託報酬の約2倍程度の0.3%程度に収まる可能性があるのではないでしょうか?

そうなると楽天VTとは年間で0.2%近い差がつきます。eMAXIS Slimの方が明らかにお得ですね。

 

大した差では無いと思うかもしれませんが、株価のパフォーマンスが同じようなものなら、わざわざコストが高いほうを選ぶ必要もないでしょう。

楽天VTはコスト改善に努めないと勝ち目無さそうです。

 

とりあえず国際分散投資したい人にはいい商品だけど

投資に興味のある方には

 「アメリカの株をメインにしたいな」

 「日本株は要らないな」

と言う人もいると思います。そういう人にはこのファンドは不要ですね。先進国、新興国への投資比率が勝手に決まってしまいますから。

 ですが、そのような 拘りはなく

  「投資は色々な国に分散させたい」

 「でも、自分で配分を考えるのは面倒」

と言う人には良いファンドだと思います。

このファンドの最大の特徴は投資対象とする国や株式を自動的にリバランスしてくれることにあります。

投資にそこまで時間をかけたくない人、初めての投資でとりあえず国際分散投資したい人には楽天VTより最適な商品となる可能性があります。

 

 ただ、今現在はアメリカ以外の株式市場が不調なので、世界全体に分散投資してしまうことで投資効率が落ちてしまう可能性も否定できません。

少し内容が重複していますが、この点は以下の記事に書いています。


世界全体に投資する場合と米国だけに投資した場合のパフォーマンスの差はバンガード社のVTとVTIを比較することでもつかめると思います。


他にも先進国、新興国、米国のインデックスファンドのデータを比較しています。

参考になれば幸いです。


 

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