おんつじの資産育成記~投資信託と米国株で楽にお金を育てる

インデックス投資と米国株の記録。流れに身を任せてお金を増やす。

SBI新興国株式をeMAXIS Slim新興国、楽天VWOと比較する

(2018.12.16更新)

私は新興国への投資として「SBI・新興国株式インデックスファンド」を積み立てています。

個人的には「eMAXIS Slim新興国株式」や「楽天VWO」といった他の新興国ファンドより好みです。

「eMAXIS Slim新興国株式」や「楽天VWO」は東アジアの比率が高くなりすぎるためです。理由は各ファンドの採用ししている指数の違いにあります。

 

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SBI新興国株式の採用指数は「FTSEエマージング・インデックス」

新興国株式に投資するインデックスファンドは幾つかありますが、「SBI・新興国株式」を選んだ理由は「FTSEエマージング・インデックス」をベンチマークとしているからです。

FTSEエマージングはフィナンシャル・タイムズ社とロンドン証券取引所が共同で算出している新興国株式の指数です。

「SBI新興国株式」はこの指数に連動する「シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティ ETF(Schwab Emerging Markets Equity ETF)」というETFを買い付ける投資信託です。楽天VTや楽天VTIと同じ方式ですね。

 

他に新興国株式の指数として代表的なものに「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」があります。

低コストで有名な「eMAXIS Slim新興国株式」等、新興国に投資するインデックスファンドはこれをベンチマークとしているものが多いです。

 

私がFTSEに連動する「SBI新興国株式」を選んだ理由は両指数の国別構成比率の違いによります。

 

両指数の国別比率は次のようになっています。

■ FTSEエマージング 2018.11.30 時点の国別比率

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 ■MSCIエマージング 2018.12.07 時点の国別比率

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MSCIエマージング・インデックスは同じ指数を採用している「iShares MSCI Emerging Markets ETF」のデータを使っています。 

 

大きな違いはMSCIの方には韓国が含まれることです。

これによってMSCIは全体の55%が東アジアで占められてしまい、バランスの悪さを感じます。

そもそも韓国は新興国という感じがしないです。サムスンやLGのような世界的な大企業がありますが、日本と同じように高齢化社会に突入すると言われているので、新興国に期待する経済の急成長が起きるか疑問です。

 

一方、FTSEでは韓国は先進国扱いです。新興国の指数には入りません。

FTSEエマージングの方が東アジアへの偏りが比較的小さく、今後も人口増加が続き、それに伴う経済成長が期待できそうなインドの比率も大きくなるので、FTSEを指数としているSBI新興国株式を選びました。

 

SBI新興国株式の上位銘柄

「SBI・新興国株式」の上位10銘柄は次のようになっています。

■2018.11.30時点の上位10銘柄

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米国と違って知らない企業がいっぱいですが、テンセント、アリババ等は世界的にも有名な中国のIT企業ですね。

eMAXIS Slim新興国の場合は上位に韓国の「サムスン電子」が入ってきます。

 

SBI新興国の実質コストに要注目

「SBI新興国株式」に必要なコストは次のようになっています。

運用管理費用(信託報酬) 年0.0648%
内訳 委託会社 年0.0216%
販売会社 年0.0216%
受託会社 年0.0216%
投資対象ファンドの信託報酬 年0.13%
実質的な負担 年0.1948%

 

年間0.1948%です。

設定から1年たっていないので実質コストはまだ出ていません。

ただ、SBIが出している類似の商品として『EXE-i 新興国株式・インデックスファンド』があります。これは2017年5月13日~2018年5月14日の実質コストが0.411%でした。

EXE-i 新興国株式は「シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティ ETF」と「i シェアーズ・コア・MSCI・エマージング・マーケッツETF」の2つのETFを買うファンドです。

「SBI新興国株式」は購入するETFを一つに絞っているので、この実質コストを下回るのではないでしょうか?

ライバルとなる「eMAXIS Slim新興国」の実質コストは約0.3866%です。これを下回ることが出来るか、要注目です。

eMAXIS Slim新興国や楽天VWOよりSBI・新興国株式を選んだ理由

「SBI・新興国株式」は他の新興国に投資するファンドと比べて優れた商品なのでしょうか?私の場合は次の理由が決め手でした。

 

◆eMAXIS Slim新興国は東アジアに集中しすぎ

前述したとおり、eMAXIS Slim新興国のようにMSCIエマージングをベンチマークとしているファンドは東アジアに偏っているために買いませんでした。

 

◆楽天・新興国株式はコストが高い

SBI新興国株式同様、FTSEエマージングに連動するファンドとして「楽天・新興国株式インデックスファンド」があります。バンガード社のVWOを買うファンドです。

しかし、VWOは同じFTSEエマージングでも「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」に連動します。

これには新興国株の小型株も含まれます。小型株を含まない「SBI新興国株式」よりリスクが高いかもしれません。

それに「楽天・新興国株式」の実質コストは約0.6%で少し高いです。SBI新興国株式はこれより低コストになると予想しています。

 

パフォーマンスの差は?

では、「SBI新興国株式」、「eMAXIS Slim新興国株式」、「楽天VWO」でパフォーマンスに差はあるのでしょうか。採用する指数が違うので差があるかもしれませんね。

 

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赤はFTSEエマージングに連動する「シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティ ETF(SCHE)」。

青はMSCIエマージングに連動する「iShares MSCI Emerging Markets ETF」。

オレンジはVWOです。

 
う~ん。変わらないですね。むしろ青色のMSCIエマージングの方が少し良いです。

韓国のサムスン電子やLGが入ってた方がパフォーマンス良い気がするので当然でしょうか。比較する時期によって変わると思いますけど。

まとめ~コストが変わらないなら好みの方を選べばいい

FTSEエマージングとMSCIエマージングのパフォーマンス自体に大きな差はないので、最優先で考慮すべきはコストでしょう。

「SBI・新興国株式」の実質コストが「eMAXIS Slim新興国」と同程度なら選択肢としてありだと思います。

楽天VWOは実質コストが高かったので、選ぶ必要はないでしょう。

あとは韓国の企業を新興国のポートフォリオに組み込むか、好みの問題だと思います。

 

私は新興国株式は安定性を期待して買うのではなく、将来の急激な経済成長に乗り遅れないために買うものだと思っています。

そういう意味では既に成熟していそうな韓国が含まれている「eMAXIS Slim新興国株式」よりは「SBI・新興国株式」の方が理にかなっていると思います。

どちらにしても新興国は値動きが激しく、先進国株式のように右肩上がりの成長とはいきません。自分のリスク許容度を考慮して資産に占める比率を低く調整しておくのが安全ですね。

 

新興国株式のインデックスファンドの最新データ比較を次のページで掲載しています。直近でどのファンドのパフォーマンスが良いか分かるようにしたい。

 

他に先進国に投資するインデックスファンド、アメリカに投資するインデックスファンドの比較データも掲載しています。


 

 

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